シンガポール通貨管理局、デジタル通貨発行へ前進

「シンガポール中央銀行」にあたるシンガポール金融管理局・通貨管理局は5月30日、シンガポールドル(SGD)をブロックチェーン上でトークン化(暗号通貨、仮想通貨)する試みである「Ubin Project」について報告を行った。

Ubin Projectは、シンガポール金融管理局が大手会計企業のデロイトと検討してきたもので、分散型台帳技術の企業利用を研究するコンソーシアム「R3」、イーサリアムベースのプライベートチェーンを基盤として構築されているが、JPモルガンが開発したプライベートチェーンである「Quorum」のセキュリティ管理についてもテストが行われたと発表。また、Ubin Projectの成功だけでなく、銀行間取引のためのプライベートなイーサリアムネットワークのプロトタイプも構築した模様。

今後、シンガポール通貨管理局はUbin Projectを拡大させ、デジタル通貨発行プラットフォームとして一層の機能強化を図っていきたい考え。

法定通貨・シンガポールドルが暗号通貨という形をとれば、普段の生活において、現金を持ち歩く必要がなくなり、送金や支払いにおける利便性が大きく高まり、モバイル端末等を通じて個人間(P2P)で直接送金することができるようになる・・などデジタルマネー化が一気に加速するだろうと言えよう。加えて金融取引をより透明性の高いプロセスで、かつ低コストで実現する可能性は計り知れない。

まだまだ暗号通貨のイメージには不安定な要素が多い暗号通貨だが・・中央銀行が発行する、となるとこの不安定性排除につながるため、注目された今回の発表。今後の各国中央銀行の動きにも注目したい。

参考元:businessblockchain