HYIPの先にあるDappsのこれから – ①

BLOCKCLIPにて、アレックス・メリホフのスピーチ動画が公開されております。

8月にBLOCKSHOW AMERICAS 2018 が開催されました。Chengelly (チェンジリー)の共同創立者、暗号分散型プラットフォームNo.1、Oxygen (オキシジェン)の共同創立者兼COOを務めるアレックス・メリホフが「HYIP(ハイプ)の先にあるDapps:なぜあきらめるべきではないのか」というテーマでスピーチを行いました。

自己紹介・経歴

アレックス・メリホフ(以下、アレックス):

みなさんこんにちは。本日はこの素晴らしいブロックショーに参加してくださりありがとうございます。私自身このショーに関わることができ、とても嬉しいです。改めまして、Oxygenの共同創業者兼CEOのアレックス・メリホフです。

始めるにあたって、まずは私の経験や、どのようにして暗号通貨の仕事にたどり着いたかについてお話したいと思います。私はここ14年間以上にわたってさまざまな事業をしてきましたが、エンジニアと応用数学専攻大として卒業した頃とは、全く異なることに関する仕事です。それでも、私が関わるほとんどのプロジェクトでは、技術や設計に力を注いできました。

暗号通貨の世界へ

アレックス:暗号通貨に関しては、私はFintechの分野から来ていますので、支払いシステムの開発に関わりながらいくつかのゲートウェイを作りました。しかし、「Changelly」を創設したあと、仮想通貨の世界にすっかりはまってしまいました。皆さんにもおわかりいただけると思いますが。

そして2017年以降、私たちのチームは「Oxygen」に取り組んでいます。こちらは3つのスマートコントラクトをもとにした散型のマーケットプレイスのようなもので、分散したかたちで暗号通貨を貸し借りできるものです。

そこで本日は、分散型アプリケーション(以下、Dapps)の概要や開発者が現在直面している問題などについてお話ししたいと思います。

Dappsの現状

アレックス:始めるにあたり、簡単なアンケートを取ってみましょう。今回はブロックショーという公の場ですが、ほとんどの皆さんが仮想通貨に関するトレーディング等の経験をお持ちだと思います。そこで、今までに仮想通貨のウォレットと仮想通貨取引所を除いたDappsを使ったことがある方は、手を挙げていただけますか?

1,2,3,4…。結構多い!嬉しいですね。ということは、経験者がこのブロックショーに集まってきてくださってるということですね。

しかし残念ながら、他のほとんどの調査では、全く反対の状況が結果として出ているんです。ヴィタリック(・ブテリン)氏によると、この領域に存在し、利便性に優れたDappsは2000億ドルの市場のギャップに比べるとものすごく少ないのです。

ここで思い出してもらいたのが、最も使われているDappsである「IDEX」。これは分散型取引所で、1日あたり3000人に利用されています。1日に3000人です。「Binance」に比べると、なにも無いに近いです。

一番信じられないことは、世界で3番目に人気のあるDappsが「CryptoKitties」だということです。

他にも、ブロックチェーン技術にとっての最も大きな事例は、未だにERCトークンのアドバンテージにとどまっています。私がこのことを数年前に聞いたとしたら、この現実に対してとても驚くと思います。しかし、これが今の現実なんです。

Dappsの3つの強み「Dappsと自販機の共通点」

アレックス:それでも、ブロックチェーンの技術を役立てるためには、Dappsは一番重要な方法だと思っています。Dappsには様々な強みがあります。

一つ目に、Dappsはその決定論的な性質から、とても安全です。

これはどうしてかというと、すべてのビジネスロジックはスマートコントラクトの内部に組み込まれています。この仕組みは、すべてのDappsに当てはまります。まあ、これは予測できることですよね。Dappsが使われる前に、Dappsの実行がどのような結果をもたらすかは、予測できるはずです。そして、常に思った通りの結果を得ることができます。

二点目として、Dappsはトランスペアレントだということです。

みなさんご存知のように、トランスペアレンシー(透明性)はブロックチェーン技術において重要な利点の一つですよね。そして、Dappsを使うとき、内部のすべての重要なトランザクションはブロックチェーンに記録されるというのが明らかです。

アプリケーションのすべての実行の履歴やトランザクションは簡単に見ることができます。これから何が起きるか、どんな目的で、なども見通すことができます。そしてこのような情報や履歴は、お客様、買い手、売り手、すべての人が見ることができます。他の産業の方々も然りです。

最後に、Dappsの信頼性です。

理由は仲介者が存在しないからです。アプリケーション内で進行中のトランザクションのアルゴリズム変えることはできないし、トランザクションがすでにコントラクト上にある時、それを変えることもできません。

実は、アプリケーションのウェブサイトに何か異常が起こったときは、Dappsを直接動かすことができます。スマートコントラクトは「MyEtherWallet」などのブロックチェーンインターフェースを通して直接何かすることもできます。

要するに、Dappsは自動販売機と共通点がたくさんあるんです。

透明なガラスを通して商品を見ることができて、コインを入れると、その機械は買い手の心理によって商品を提供してくれます。そして一番大切なことは、自動販売機の内部にはコントロールする存在がないということです。これは、内部のシステムが「あなたがコーラを買ってもいいかどうか」なんてことは、コントロールしていないことを意味しています。

次回作:

HYIPの先にあるDappsのこれから - ②

2018.12.28