【取材記事】ロジャー・バー「もはやBitcoinは”Bitcoin”ではない」

BLOCKCLIPのインタビューにて、ロジャー・バーへのインタビューが公開されております。

World Digital Mining Summitというマイニングに関するカンファレンスが開催されました。現在、Bitcoin.comのCEOを務めるロジャー・バー氏ですが、彼はどのような考えのもとでBitcoin Cashの支持をしているのか。そしてBitcoin.comとは何なのか、インタビュー全文をご覧ください。

ロジャー・バー自己紹介

聞き手:皆さんこんにちは。私たちはWorld Digital Mining Summitに来ています。こちらはロジャー・バーさんです。

ロジャー・バー(以下、ロジャー):こんにちは。

聞き手:自己紹介をお願いします。

ロジャー:ロジャー・バーです。世界で初めてBitcoin(BTC)・ブロックチェーンに投資を開始しました。Bitcoinを使った決済ビジネスを初めて設立し、基本的に、初代Bitcoin関係のすべての企業に資金供給をしていました。そして、現在はBitcoin.comのCEOです。

ビットコイン・キャッシュ(BCH)を全世界でキャッシュとして使えるようにプロモーションしています。BCHでの支払いは早い・安い・信頼できるという三拍子です。BCHは様々な人のために存在しています。

聞き手:ありがとうございます。2011年にBTCに携わる前は、どのようなことをしていましたか?

ロジャー:(2011年までに関わる)それまでの生活をすべて手放してBitcoinに専念する前は、シリコンバレーでネットワークに関するデバイスを販売する会社経営をしていました。企業を経営することで、世界中の顧客により大きな価値の提供をしていました。

何故Bitcoinに興味を持ったのか

聞き手:ありがとうございます。どうしてBitcoinに関心を持ったのですか?

ロジャー:シリコンバレーという常にコンピューターに関わる環境で育ちました。また、私の趣味が経済学を学ぶことでした。そのこともあり、Bitcoinはコンピューターサイエンスと経済学の融合なのではないかと思いました。

育ってきた環境や趣味のこともあり、必ず人々はBTCをお金として使い始めると考えましたし、世界中の社会環境を変えるに違いないものだと感じました。これまで、政府が通貨の発行を独占していたのに、通貨ごとの争いが起きる可能性が(Bitcoinによって)生まれたのではないかと考えました。

当時の価格変動は?

聞き手:そのころはBTCの価格はいまのように上下していたのですか?

ロジャー:実は、BTCの価格は、割合で考えると今よりも上下していました。一日で2倍になることもありましたし、それから半分になることもありました。たった2,3週間で1ドルから30ドルまで跳ね上がったこともありましたね。なので、2〜3週間で30倍になり、そして30ドルから次の2〜3カ月かけて徐々に2ドルまで下がっていったこともあります。なので、今よりもパーセントで考えると大きな振れ幅でした。つまり、時価総額としては大きくなりますし、より多くの方が使うと価格変動幅は小さくなるんです。

BTCとBCHの特徴とは?

聞き手:ありがとうございます。BTCの他に、所有している通貨はありますか?

ロジャー:私は便利なものは何でも好きなので、イーサリアムをいくらか保持しています。また、匿名コインも持ってます。ZcashやZcoin、MoneroやDASHなど便利なものは何でも興味があります。イイモノとは、便利である事です。あるいは実際に人が使っていることですね。

聞き手:便利である事が保持する理由であるということですね。

ロジャー:もちろん。便利じゃなかったら誰も使いません。

聞き手:たしかに。では、BTCとBCHの大きな特徴を教えてください。

ロジャー:Bitcoin CashにはBTCが有名になった理由と同じ特徴があります。(Bitcoinのように)送金を早く、安く、そして安全にすることができ、あらゆる人が世界中のどこにいても現金のように使うことができます。今メディアで”Bitcoin”と騒がれているものは”Bitcoin”ではなく、人々が”Bitcoin”と呼んでいるものの定義をみると(もうすでに)それらの特徴を持っていると定義することはできません。

Bitcoin Cashはそれらの特徴をほぼすべて兼ね備えています。だからこそBitcoin Cashに強気の見通しを持っています。CoinbaseやBlockchain.info、Bitpayなど、Bitcoin.comを含めた主要な企業はBCHのためのフルサポートをしています。Bitcoin.comの一番のフォーカスは、まさにBCHです。決定的な特徴を客観的に見たときに、Bitcoin Cashは(今人々に認知されているのと同じ)”Bitcoin”であるため、BCHはBitcoinと言えます。

BTCやBCHを使える機会は?

聞き手:一般の人々は、ビットコインの事をよく理解していないと思いますが近い将来、いつ・どのようにして一般の人々がBTCやBCHを送金や買い物に使うようになるのでしょうか?

ロジャー:今すぐ使えますよ。purse.ioというお気に入りのサイトがあるのですが、そのサイトではAmazonで買い物をすると、誰でも買い物の30%が割引されるんです。

画像:purse.ioのTop pageより

他にも、企業が取り組んでいる事例があります。BitcoinのBTC版をつかうと、BTCがBTCとして使えなくなったときに、BCHをプラットフォームに加えることができ、さらにBTCでの給料の支払いをすべてやめて、BCHで給料の支払いを始めることができます。今、誰でも30%割引されます。つまり、purse.ioでBCHを使うと50ドルのマイクが35ドルで購入できます。これが、BCHをBCHとして使うことのメリットですね。

誰しもが、BTCとBCHのどちらを使うべきかは分からないと思います。そんな時は、両方試しに使ってみて、いくらかやり取りしてみればいいんです。BTCを使うごとに1ドル失って、BCHを使うごとに何も失わないとなれば一目瞭然ですよね。

私が2011年に初めてBitcoin FaucetからBTCを受け取った時の例として、Bitcoin Faucetで5から10セントくらいのBTCを無料で配っていました。今、みなさんが”Bitcoin”と呼んでいるものを(Bitcoin Faucetから)受け取れはしませんが、実はBCHなら受け取ることは可能です。まだ、BCHを持っていなければ、Bitcoin.comにアクセスして無料でBCHを手にしてみてください。”Bitcoin”が当初から目指していた魔法のインターネット通貨のようにチェーンを通じて私たち(Bitcoin.com)のサービスからみなさんのウォレットにBCHが送られます。

聞き手:ありがとうございます。暗号通貨で実際に買い物ができるという事を、暗号通貨業界と接点がない人に知ってもらうにはどのようにすればよいでしょうか?

ロジャー:一番良い方法は、口コミだと思います。家族や友達、子どもたちや両親に教えてあげて、ビットコイン(ビットコインキャッシュ)のウォレットを立ち上げてあげるんです。そして少しのBCHを送ってあげて、どうやって使うかを教えてあげるといいと思います。もちろんpurse.ioも教えてあげてくださいね。Amazonの商品がBCHで30%オフになりますから。素晴らしいツールです。

聞き手:ありがとうございます。

やりたいことをするのに他人から許可を得る必要性などない。

聞き手:政府による仮想通貨の規制についてはどう思いますか?

ロジャー:ビジネスマンにとっては、政府が明確なルールを作る事はとても大切なことだと思います。そうすることでビジネスマンは彼らのビジネスを確立することができるからです。少数の人がほかの大多数に対して威張り、「何ができるか・何ができないのか」を強制するような考え方は、私は哲学的には反対です。

ルールというものは、できないことを減らすためのものだと思います。その方が平和です。もし他人に対して嘘や偽りをしていないのならば、やりたいことをするべきだし、他人から許可を得る必要はないと思います。そして、それが暗号通貨の背景にある、基本的な哲学です。

聞き手:ロジャーさんは日本に住んでいますが、日本ではビッグカメラのような家電量販店でBTCを使えますが会費に多くの割合を課していますよね。それについてはどうお考えですか?

ロジャー:そうですね。最近bit-flyerのCEOとも話したのですが彼ら(bitflyer社)は何かしらのトークンを加えるための許可をもらうべきだと思います。ビッグカメラでBitcoin Cashをまだ使えない主な理由はそれです。日本政府から許可をもらい、プラットフォームにトークンを加えるのです。日本にも暗号通貨に関するビジネスが増えてきた時、(一般消費者そっちのけで)製品の向上を目指すことよりも、規制問題について躍起になっていたからこそ、様々な規制問題が発生しているのです。

聞き手:コンビニでBCHが使えるようになることについて、もう少し教えてもらえますか?

ロジャー:私が今言えることは、日本にもうじきやって来ますよという事だけですね。日本のどのブランドのコンビニでも、BCHが使えるようになります。とても楽しみなことです。BTCは使えませんが。

聞き手:コンビニの名前の頭文字を教えてもらうことはできませんか?

ロジャー:それを言うと、どこのコンビニなのかわかってしまうと思いますよ。

ロジャー・バーはBitcoin Cash主義者なのか

聞き手:そうですね。いろいろとお話を伺いましたが、ロジャー氏はBitcoin Cash主義者ですか?

ロジャー:全くもって私はBitcoin Cash主義者ではありません。便利なもの主義」ではあります。便利なものであれば、人々は使うようになります。ビットコイン、もしくはBTCステッカーシンボルを持っているからビットコインを支持者なんだと理解する人々は、大切なことを見落としていると思います。支持すべきものは、理にかなっていて、自分の生活の中で便利だと言えるものです。BCHよりも経済的自由をもたらすものが出てきたときは、それを支持することになると思います。

しかし、現在は、BCHが世界中の多くの人々に経済的自由をもたらしており、私にとってもBCHのこと以上に、楽しんで取り組めるものはありません。それが、2011年にBTCをプロモーションし始めた理由と全く同じ理由で毎日BCHをプロモーションしている理由です。BCHは世界に経済的自由をもたらす同じバージョンの”Bitcoin”なのです。

聞き手:ありがとうございます。では、サトシ・ナカモトさんのホワイトペーパーに賛同されるのであれば、ビットコインキャッシュで、1人のユーザーにつき1つのCPUを使わないのでしょうか?

ロジャー:ホワイトペーパーが言っているのは、1つのvote(投票)につき、1つのCPUです。1人の人が多くのCPUを持つことを否定しているわけではなく、1人につき1つのvoteと言っているわけでもありません。1つのvoteにつき1つのCPUと言っているのです。それがまさに、Bitcoin Cashと、BitcoinのBTC版の両方で私たちが兼ね備えているものです。

番外編:日本のどんなところが好き?

ありがとうございます。個人的な質問なんですか、日本語でしてもいいですか?

ロジャー:日本語でどうぞ。

聞き手:ありがとうございます。日本に住んでいらっしゃるということで、日本の何が好きですか?

ロジャー:日本はすごく住みやすい国じゃないですか?すごく便利で、どこでも安全。どこでも丁寧だったり、食べ物もおいしくて。なんでも、本当に住みやすい。なのでとてもいいところだと思います。日本文化も好きですし。天気がちょっと大変です。それ以外は全部いいです。

聞き手:ありがとうございます。本日は本当にありがとうございました。


取材:BLOCK CLIP

語り手:Roger Ver

撮影場所:World Digital Mining Summit 2018

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