イラン、景気回復の準備か、米国の制裁警戒か|仮想通貨へキャピタルフライトが発生

米ドナルド・トランプ大統領は今週、イラン核合意から離脱することを発表しました。これを受け将来の新たな経済制裁問題を示す可能性を警戒したイラン国民は、国内から資産を国外に逃がす「キャピタルフライト」に動いています。国外へ逃がしている一部には、仮想通貨も使われているといいます。

イラン「米国の景気回復の準備か」「警戒か」キャピタルフライトが発生

米ドナルド・トランプ大統領がイラン核合意の更新することを拒否したことで、イラン国民は、新たな経済問題の始まりかと、米国からの再制裁に直面するのではないかとの不安がおきています。そのため、この数か月間でイラン国内から国外に資産を逃がす“キャピタルフライト”(自国から海外にお金が一斉に逃げ出すこと)がおきています。

その資金額は3.2兆円相当の資金が国外に流出したことを明かしました。そして、流れた内の2700億円が「仮想通貨」を使って行われたようなのです。ご存じの通り、4月22日にはイラン中央銀行が、国内で仮想通貨を利用した取引を禁止したと発表しています。この時に発表されている理由として、仮想通貨がマネーロンダリングやや不正送金に悪用される可能性を防ぐためだとしていました。

米国のイランへの経済制裁

アメリカはイラン核合意を締結し、2011年から続いていた経済制裁を解除していました。2015年に締結されたイラン核合意は、国連・米国・欧州連合(EU)による「経済制裁」を解除するかわりに、イランの核計画を制限させていました。

経済制裁を受けていた頃、石油の生産が半減し経済に大きな打撃となっており、今回の米国離脱は、すなわち新制裁が発動されるのではないかとの危機感が国民にひろがっています。また、10日にも米国が、イラン人6人とイラン企業3社に対して、経済制裁を発動しています。

イランでは、核合意から米トランプ政権が離脱するのではないかとの懸念がすでに起きていました。危惧された通りなのか、アメリカとの関係が悪化したことで、今年に入りイランの通貨リアルはドルに対して下落しておりキャピタルフライトを加速させています。先月4月には、通貨の対ドル実勢レートが「急落」しています。

イラン国内の仮想通貨事情

冒頭で触れていますが、イランでは仮想通貨取引を全面的に禁止する発表がなされています。しかし、

イラン市民は、ビットコインの売買マッチングサイトのLocalBitcoinsなどを使って現金をビットコインに交換している。日本円換算で1BTC=150万円ほどで取引されており、現在の取引所価格が1BTC=100万円ほどであることから、50万円のプレミアムが付いていることになる。

引用元:イランで仮想通貨を使ったキャピタルフライトが発生、経済制裁を警戒か|btcnews  https://btcnews.jp/4puyby4g16242/

仮想通貨は、日本のような経済や法定通貨が安定している国では、投機目的としてみる人が多いかもしれません。しかし、今回のイランのような経済が安定しない国の国民にとっては、法定通貨よりも安定した価値の貯蔵手段にもなっています。

しかし、もう一つの不安といえば、イラン政府高官のAzari-Jahromi氏は今年2月、ブロックチェーンを使ったデジタル通貨の実験モデルが準備されたと明かしていることです。万一ベネゼエラのような国の仮想通貨を発行し、経済回復や制裁措置に備える場合には同様に米国の目も向けられることもありうるわけです。外国の仮想通貨はイランの銀行システムに対する脅威であるとも述べており、政府は国家の仮想通貨を開発する可能性があるのではないでしょうか。

 

参考資料:btcnews、bitcoinist、sankeibiz、bbc.com

https://btcnews.jp/4puyby4g16242/

http://bitcoinist.com/iran-turns-to-bitcoin-in-preparation-for-renewed-us-sanctions/

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180423/mca1804232305007-n1.htm

http://www.bbc.com/japanese/44078499

 

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