確定申告が始まった「仮想通貨」の利益計算方法|対象になる仮想通貨の所得計算
2017年度の確定申告がはじまりました。最終3月15日までとなりますが、現在「仮想通貨」での利益をどう計算するのかも困惑している方もいます。では簡単に仮想通貨の利益計算方法を例題でご紹介いたします。
仮想通貨の所得計算
仮想通貨の取引で「税金」が発生するタイミング
①「仮想通貨の売却」(円などの法定通貨にする)
たとえば、3月1日に300万円で5ビットコインを購入。その後3月30日に0.2ビットコインを13万円で売却しました。この場合、売却価格と取得価格の差が所得金額になります。所得金額計算は、300万円÷5ビットコイン=1ビットコイン60万円×0.2ビットコイン=12万円
つまり購入のときが0.2ビットコインが12万円で、3月30日に売却した価格は13万円なので、差額1万円が所得金額になります。
購入 | 売却 | |
3/1 | 5BTC
300万円 |
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3/30 | 0.2BTC
13万円 |
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式 | 300÷5BTC=1BTC60万円
1BTC×0.2BTC=12万円売却時価格−購入時価格=1万円 |
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利益 | 1万円 |
②仮想通貨で商品購入
仮想通貨で商品を購入した場合はどうなるのでしょうか。たとえば、3月1日に300万円で5ビットコインを購入し、3月30日に19万円の商品を購入するために、0.3ビットコインを使って支払った場合。取得した商品の価格と、仮想通貨の取得価格の「差」が所得金額です。300万円÷5ビットコイン=60万円×0.3ビットコイン=18万円、19万円ー18万円で所得金額は1万円で、これが所得税になります。
購入 | 売却 | |
3/1 | 5BTC
300万円 |
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3/30 | 0.3BTC
19万円 |
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式 | 300÷5BTC=1BTC60万円
1BTC×0.3BTC=18万円 売却時価格−購入時価格=1万円 |
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利益 | 1万円 |
③仮想通貨で他の仮想通貨を交換
たとえば、3月1日に300万円で5ビットコインを購入。3月30日に1リップルと交換するのに、1ビットコインを使用しました。その時に、1リップルの価格は70万円とした場合。計算式は、300万円÷5ビットコイン=60万円、購入価格70万円から取得60万円を差し引きすると、所得金額は10万円で所得税がかかることになるわけです。
購入 | 売却 | |
3/1 | 5BTC
300万円 |
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3/30 | 1XRP
70万円 |
1BTC
60万円 |
式 | 300÷5BTC=1BTC60万円
1XRP=70万円 売却時価格−購入時価格=10万円 |
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利益 | 10万円 |
④マイニングによる所得
事業所得か雑所得の対象となります。
仮想通貨のマイニングで得た場合は、事業所得か雑所得の対象になる。この場合の所得金額は、収入金額(マイニング等によって取得した仮想通貨の取得時点での時価)から、必要経費(マイニングなどにかかった費用)を差し引いた金額になる。また、マイニングで得た仮想通貨を売却または使用した時の取得金額は、マイニングで得た時点での価格で計算する。
引用:経済】確定申告スタート! 「仮想通貨税務セミナー」の取材に潜入レポート https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201802190058
無申告のペナルティもあり、課税されたときの税金が高額です。そして仮想通貨をチェックしているとされている国税のチーム。
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