ダッシュ(DASH)
2014年1月リリース
ダッシュは2014年1月に公開された仮想通貨で、もとはダークコイン(Darkcoin)という名前でしたが2015年にダッシュ(DASH)に名称を変更しました。
変更した理由はダークという名前だと印象がよくなかったからだと言われたりしていますが、正式な理由は分かっていません。
そんなダッシュの特徴は匿名性の高さと即時取引(承認スピード)に優れた仮想通貨です。
それでは一つずつ説明して行きたいと思います。
まず匿名性の高さに関してなのですがダッシュはダークセンド(Darksend)と呼ばれるトランザクション方法を使って、高い匿名性を実現しています。
このダークセンドの仕組はコインミキシングと言う手法(コインジョインとも言われたりします。)が使われており、コインミキシングという手法をわかりやすく説明すると、
DASHの送受信の際に一度「トランザクションプール」を経由して、送受信依頼をシャッフルするというものです。
イメージとしては《送DASH→トランザクションプール→受DASH》というイメージです。
ただ、これが1:1の取引ではなく複数の取引を一つのトランザクションプールでコインミキシングして送受信処理するというイメージになります。
プールには世界中の決済が一度集められて、送金先にコインを割り振っています。
よって、送受信者以外の人が、送受信された決済状況を覗こうとしたとしてもそれは不可能です。
例えば、AさんがBさんにダッシュを送付した情報を第三者が盗んだとしても、たどり着くのは「トランザクションプール」ということです。
同様にBさんが受信した情報を盗んだとしても、必ずたどり着く先は「トランザクションプール」なのです。
送信側と受信側の総量は同じになるので送受信は正確に行われつつ、誰のコインが誰に送られたのかという情報がわからないようなっています。
ビットコインやイーサリアムの匿名性も絶対的に優れていますが、ダッシュは上記のダークセンドを取り入れさらにその上を行く超匿名性を実現しました。
また、DASHでは2015年に即時取引を可能にするために「インスタントエックス(InstantX)」と呼ばれる機能を導入しました。
インスタントエックスの機能を説明すると、
ダッシュネットワークに参加している一般のコンピューターを使うのではなく、ランダムに選ばれた承認用のマスターノードによって承認作業を一任することで高速承認を可能にする
という技術です。
これによってビットコインの承認作業が10分かかるのに対し、ダッシュは約4秒で処理ができると言われています。この処理速度をもってすれば店頭などの決済にも応用ができるのではないかと期待がされています。
また、不正を引起こす可能性の手法であるダブルスペントに対しても対策が行われており、マスターノード間で承認された取引と重複する取引が一般ノードで検知すると、その取引を承認しないようになっています。
ではこのマスターノードにはどのような規定があるかというと、1000DASH以上の保有を保有していることが条件となります。その保有している1000DASHを指定のアドレスに送る事でマスターノードネットワークに参加する事ができます。
そしてマスターノードはDASHの特定のサービスを運用している代価として手数料の45%が分配されます。