Ethereum Classic【イーサリアムクラシック】

イーサリアムクラシック(ETC)

2016年7月 リリース

イーサリアムクラシックとはイーサリアムから分裂して登場した暗号通貨です。

イーサリアムクラシックが生まれた契機は、イーサリアムを利用したプロジェクトであるThe DAOのスマートコントラクトコードの脆弱性を突いて当時の金額で約50億円以上のイーサリアムが不正に送金された「The DAO事件」と呼ばれる事件です。これに対しイーサリアム開発チームは「ハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻す」という手段を取ることで解決を図りました。そして最終的にはコミュニティの約90%がこれに賛成し、ハードフォークが実行されイーサリアムの不正送金は無効化されました。

しかしこの対応が中央管理的な介入であるとして、あくまで非中央集権的な暗号通貨を目指すコミュニティの一部が反発し、ハードフォークを拒否しました。その結果生まれたのが「イーサリアムクラシック」です。

ハードフォークが実行された2016年7月以降、イーサリアムクラシックはイーサリアムとは別のブロックチェーンに記録されています。しかし両者はもともと一つの暗号通貨であるので、スマートコントラクトなどの基本的な機能は同一であり、両者に大きな差異はありません。

またイーサリアムを所持していた人は、ハードフォークに伴って同額のイーサリアムクラシックを手に入れました。新たな暗号通貨でありながら、生まれながらにして多くの人が保有することになったのです。ハードフォーク後には日本の取引所のコインチェックや大手取引所ではPoloniexなどがイーサリアムクラシックに対応し、取引環境も比較的早く整いました。

イーサリアムクラシックはその誕生の経緯から、本来の分散型システムとしての理念を重視する層からの支持を集めています。クラシック派はコードを絶対視する「コードこそが法(Code is law.)」という理念の下に非中央集権性を追求しており、中央集権型(イーサリアム)か非中央集権型(イーサリアムクラシック)かという非常に難しい問題提起に繋がっています。