日銀と欧州中央銀行が実証実験結果公表・・ブロックチェーン技術導入にはまだ早い

日銀と欧州中央銀(ECB)は昨年12月にブロックチェーン技術の共同研究を始めると発表後、はじめて実証実験結果を公表した。

(昨年発表時の日経新聞記事→https://www.nikkei.com/article/DGXLASGF07H18_X01C16A2EE8000/

Project Stella・・「分散型台帳技術による資金決済システムの流動性節約機能の実現」という名のプロジェクト。

発表によると、サイバー攻撃に強く低コストとされるブロックチェーンの強み・・実験で1つのコンピューターに障害が発生しても全体には影響しないことなど確認し、また、決済の処理の多い時でも、日銀が現在運用する決済システムと同じ速度で処理できると確認した、としている。

しかし、日銀ネットなどの処理システムは大規模で、現時点でブロックチェーンの応用は適さないとも指摘している。

“Given the relative immaturity of the technology, distributed ledger technology is not a solution for large-scale applications like BOJ-NET and TARGET2 at this stage of development,”

(この技術の相対的な未熟さを考えると、分散台帳型=ブロックチェーン技術はBOJ-NETやTARGET2といった大規模なアプリケーションのこの開発段階で解決されるとは言い難い」)

ブロックチェーン上の情報は、ネットワークにつながる全関係者が閲覧できる。が、各参加者が変更に同意する場合にのみ修正が可能。

この特性により、「銀行など中継者」を減らし、企業間や個人間の直接的でリアルタイムな金融取引のポテンシャルを改善、価値ある共有データ源が生まれる。

銀行などの大手金融機関は、クリアリングや決済など、最も負担のかかるバックオフィスプロセスの一部を実行するため、ブロックチェーンベースの技術を開発強化をしている。

 

参考元:Reuters、日本経済新聞

http://www.boj.or.jp/announcements/release_2017/data/rel170906a3.pdf

https://www.reuters.com/article/us-blockchain-ecb/blockchain-immature-for-big-central-banks-ecb-and-boj-say-idUSKCN1BH2DH

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDF06H1A_W7A900C1EE8000/